2020年はデータ管理をしていくとしょっちゅう豪語しているのですが、
今回はそれの予行演習として、
「山田哲人、村上宗隆の2019年球種・対右左別被投球81分割マップ」
(開幕50試合分)←これ重要
をつくってきました。
Excelでストライクゾーン81分割+ボールゾーンも軽く分割したマップを作り、
スポナビのリプレイを見ながら50試合分ちまちま集計していきました。
僕1人で元日から5日間くらいに分けて集中的に集計したため、
多少の誤差は間違いなくあると思われます。
そして81分割のどこに該当するのかも僕の完全な主観でやっているため、
だいたいこんなもんなんだな~、という参考程度に見ていただけるとありがたいです。
注意点2つ目。
インコース・アウトコースそれぞれ何球で何%と出していきますが、
特にボールゾーンは抜け球が多く
意図した配球ではないものも多く混ざっていると思うので
正直一概には言えないところがあります。
それも込みで参考程度にしかならなさそうですね。
注意点3つ目。
インロー、アウトローなどと表記をしていきますが、
例えばアウトローであれば
ストライクゾーン9分割の左下と、それに面しているボールゾーンすべて
を対象としています。
記事が長くなりそうなので、2回にわけてやります。
初回は山田哲人編です。
対右・全球種
全649球
インコース 174球 約24.6%
アウトコース 310球 約40.3%
アウトロー 187球 約28.8%
インハイ 51球 約7.8%
インロー 61球 約9.3%
ストライク 322球 約49.6%
ボール 327球 約50.3%
ど真ん中 20球 約3%
やっぱり右vs右はアウトコース、特にアウトローが基本の攻め方でした。
インコースに24%というのが高いのか低いのかよくわからない。
他の一流右打者たちと比較するのが一番いいんだろうけど、
そんな労力はない・・・。
1つ気づいたのですが、
アウトローに投げる=9分割ゾーンの左下 ではなく、
外真ん中らへんに15球行っている周辺が実際のアウトローなのではないか?
と思いました。
後述の対右のストレート配球が特にそのあたりに集まっているため、
あのあたりが安定してストライクをとれる かつ安全なゾーンなのではないか?
という推測。
対右ストレート
全277球(全球種のうち約42.6%を占める)
インコース 96球 約34.6%
アウトコース 117球 約42.2%
アウトロー 46球 約16.6%
インハイ 32球 約11.5%
イン真ん中 37球 約13.3%
ど真ん中 9球 約3.2%
ストレートだけに限定するとインコースもやはりやや増えますが、
基本はやっぱりアウトコース中心。
アウトローというよりは、先ほど少し言及しましたが
真ん中より若干低めのゾーンを狙って多くを投げているように見えます。
対右・外に逃げる変化球3つ
①スライダー
全152球(全投球の約23.4%)
②カットボール
全52球(全投球の約8%)
③カーブ
全43球(約7.3%)
やはり右打者から逃げていく系の変化球は外角に投げられることがほとんどのようです。
※スライダーの場合
全152球中
アウトコース 113球 約74.3%
インコース 18球 約11.4%
アウトロー 68球 約44.7%
(他の球種は母数が少ないためパーセンテージ表示はしません)
インコースのスライダーは横浜の投手がわりかし使ってた印象です。
母数が少ないため何とも言えませんが、横浜の捕手がインスラを使いがち、なんてこともあるかもしれません。
来年は球団別でも作る予定なので、ある程度球団別の配球が見えてくるかもしれませんね。
対右・その他の球種
ツーシーム
全45球(約6.9%)
フォーク
全51球(約7.8%)
チェンジアップ
全9球(約1.38%)
シュート
全17球(約2.71%)
ツーシーム、シュートなど右打者に食い込んでいくボールはやはりインコースが基本。
落ちる球は基本的に真ん中~外角に集中していて、
インローに落とすという配球はほとんどなかったですね。
すべて母数が少ないためコース別のパーセンテージ表示はしません。
対右・初球
全体
全153球
アウトコース 93球 約60.7%
インコース 33球 約21.5%
高め 41球 約26.7%
低め 71球 約46.4%
ストライク 86球 約56.2%
ボール 67球 約43.7%
全球のときはアウトコースは40%くらいだったため、
初球は外に外にという意識が強いのでしょうか。
ストレート
全64球(約41.8%)
初球は特にアウトローから入っていることの方が多いみたいです。
先ほど言及した、実際はこのへん?のアウトロー付近にボールが集まっていますね。
スライダー
全36球(約23.5%)
ほとんどがアウトローにいっていますね。
初球から強気にインスラというのはほとんどありませんでした。
他の球種は母数が少なすぎて画像を貼るまでもないため、
球数とパーセンテージ表示のみにします。
カットボール 14球 約10.4%
ツーシーム 7球 約4.5%
カーブ 22球 約14.3%
フォーク 4球 約2.6%
チェンジアップ なし
シュート 2球
対左・全体
全315球
インコース 115球 約36.5%
アウトコース 113球 約35.8%
高め 104球 33.0%
低め 121球 約38.4%
ストライク 150球 約47.6%
ボール 165球 約52.3%
アウトコースが多かった対右投手とは一転、
対左投手の場合はかなりまんべんなく投げられています。
9分割別の打数もそこまで偏りがないため、
このデータを見る限りでは お決まりの配球パターンがあるというよりは
それぞれの投手が各々の特徴を活かした配球をしているように見えますね。
対左・ストレート
全155球(全体の約49.2%)
インコース 67球 約43.2%
アウトコース 51球 約32.9%
高め 59球 38.0%
低め 42球 27.0%
左投手の場合はアウトコースよりインコースの方が使われているということが判明。
(左投手の対右打者は単にクロスファイヤーのストレートというのがセオリーというだけなのかもしれない)
そして低めよりも高めにボールがいっていますね。
対左・スライダー
全63球(全体の20%)
インコース 31球 約49.2%
アウトコース 13球 約20.6%
左投手の対右の場合、スライダーはインコースに食い込んでくるような配球が基本のようですね。
まあこれも、哲人に関してだけなのか右投手に対してはこれがセオリーなのかはわかりませんが・・・。
他の球種
母数が少なくて面白くないので球数とパーセンテージ表示のみ。
カットボール 20球 約6.3%
ツーシーム 25球 約7.9%
カーブ 9球 約2.8%
フォーク 12球 約3.8%
チェンジアップ 28球 約8.9%
対左・初球
全体
全65球
球種別の方は母数が少ないのでパーセンテージ表示のみ
ストレート 約53.8%
スライダー 約16.9%
カットボール 約3%
ツーシーム 約9.23%
カーブ 約4.6%
フォーク 約3%
チェンジアップ 約7.69%
まとめ
50試合ということで母数も少なければ対戦投手の種類も少ないため、
データの質という点ではそこまでいいものではないのかなと思います。
なので、あくまでも本当に参考程度にといったレベルのデータです。
しかし、来年僕がやろうとしていることははっきり伝わったのかなと思います。
ブログやYouTubeの方でこのネタを2か月周期くらいで更新していくつもりなので、
ぜひ頻繁にチェックしていただければなと思います。
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